地西北は馬鞍底の南15キロにある町で日の干支が龍と狗の日にマーケットが開かれる。昨日、宿のおじさんに聞いたら馬鞍底から地西北へは7時〜8時の間に「赶街车」があるとのこと。赶街が雲南方言で市、マーケットのことで、车は車なのでマーケットに行く車があるということだろう。
朝7時に通りに出てみる。バスは止まっているが人が誰もいない。出発する気配は全くない。地西北まで15キロということなので歩いても3時間もあれば着くだろうと歩き始める。車が来たら乗せてもらえばいいかと。
昨日、歩いたときに見つけたショートカットを通る。踏み固められた土が朝もやで濡れていてやたらと滑る。斜面が急なので転ばないように気を付けて歩く。朝から結構な運動だ。
公道に出てしばらく歩いているとバイクに乗ったお兄さんが地西北までは行かないけど途中までなら乗っけるよといってくれたので、ありがたく乗せていただく。以前、東チベットを歩いて旅行をしていた時は、チベット人に乗りなよといわれても頑なに断っていたが、今日はすぐに乗せてもらう。あの頑なさは何だったのか。
普玛村というところで降ろしてもらう。ちょっと用事があって家に戻るけど、ここで待っていたら地西北まで送ってくよといってくれたが、わざわざ戻って来てもらうのは悪いので遠慮する。
またしばらく歩いているとバイクに乗ったおじさんが来て、地西北に行くなら乗りなといってくれたので、またも何の躊躇もなく乗せてもらう。東チベットでのあの頑なさとは本当に何だったのか。
8時半前に地西北に着く。まだマーケットは閑散としている。しかし規模は馬鞍底のマーケットよりもずっと大きそうだ。ぐるっとひと回りしても、まだ人が集まらないのでその辺をぶらぶら歩くことにする。
中国語にベトナム語が併記されている。やはりベトナムが近いのだな。でもきっとこのベトナム語、間違ってるんだろうな。
問「年100元払っていると60歳になったら年金を毎年いくらもらえますか?」
答「少なくても888元もらえます」
年100元払っていると、60歳になったら毎年888元貰えるというのは、これが年金だからそんなものかと思ってしまうが、見ず知らずの人間から同じ話を聞いたらこれほど胡散臭い話はない。
しかし寒いので米線でも食べて暖まることにする。人が多く食べてるところに行ったら、ここの米線は小鍋米線だった。
前で食べているお兄さんが携帯で話をしているがベトナム語だ。やはりベトナムからも人が来ているのだな。
10時近くになるとだいぶ賑やかになる。プー族が多い。さっきのベトナム語を話していたお兄さんは野菜を売っているプー族のおばさんたちに混じって座り込んでいるので、プー族のおばさんたちもベトナムから来ているのかもしれない。
10時半頃になるとヤオ族も多く見かけるようになる。刺繍の地が白いヤオ族もいた。
ミャオ族も多い。太い帯を3つ巻いてズボンを履いている。金平で見かける藍に赤い刺繍をしたミャオ族もいた。
ベトコン・ヘルメットをかぶったおじさん。ベトナムから来たのかな。
干した魚が売っていた。ベトナムの新聞が貼り付いている。確かにこの干した魚はベトナムのマーケットでよく見かけた。
パイナップル・ビール、パイナップルのお酒。レイ・ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」みたいで、何となく好きだ。飲んでないけど。
12時前に快餐を食べる。しかしこれで10元(200円)だと思うと少し複雑。
午後にバスがあるのだと思うが15キロなので歩いて帰る。途中、バイクに少しだけ乗せてもらい、2半過ぎに馬鞍底に戻る。
地西北のマーケットはいろいろな民族を見れてよかった。馬鞍底に来たら行くべきだと思う。しかし驚いたのは白人が2人、マーケットを見に来ていたことだ。ガイドに連れられて来ていたけどどういうツアーに参加すると地西北のマーケットに連れて来られるのか。




