ベアス川でボウズ回避の釣り旅行

ベアス川でボウズ回避の釣り旅行

マナリで1ヶ月半近くも休養と称して、だらだらと過ごしてしまったが、体調もよくなってきたので、そろそろ出かけることにした。

シムラーからレーへの徒歩旅行の途中で体調を崩してしまったので、その続きをやろうかと思ったが、今回の旅行には釣竿を持って来ているので徒歩で川をめぐり釣りをすることにした。

シムラーからリコンピオまで歩いている時にも、すこし竿を出したのだけど、全く釣れなかった。そもそも、釣り竿をもって旅行をするのもそうだけれど、釣りをするのがほぼ初めて。せっかく釣竿を持って来たのだから、魚の1匹ぐらい釣りたい。ボウズを回避したい。

そもそもなぜ釣竿を持って来ているのかというと、日本にいる時に服部文祥さんの「サバイバル登山家」を読んだ。登山用語が多くわからないところも多かったが、テンカラというとても軽い道具でできる釣りがあることを知った。かねてから釣りをしながら旅行をするのも悪くないと思っていたので、すぐにAmazonで安いテンカラセットを買った。

しかし、旅行の出発前にふと思ったのだが、インドのヒマラヤあたりで、テンカラ釣りができるのだろうか。これは早まったことをした。もしできないとわかった場合、釣竿は返品できるのだろうか。

そんなことを考えつつ、とりあえず今回の旅行の目的、シムラーからレーまでのルートを調べていると、ルート上のチルガオン辺りでトラウトが釣れるという記事を見つけた。しかも記事を書いていたのは服部文祥さんだった。ということは、インドのヒマラヤ辺りでもテンカラ釣りができるということだ。やったー。

というわけで釣竿を持って意気揚々とインドに来たが、すでに書いたように未だボウズ。マナリでインド人に聞いてみると、マナリを流れるベアス川にもトラウトはいるにはいるが釣るのは難しいとのこと。釣りをするならベアス川の支流ティルタン川がベストだと。

ということなので、マナリから山を登ったり下りたりしながらベアス川の支流を巡り、ティルタン川まで歩いて行くことにした。

1日目 ハリプールまで道路歩き

朝7時過ぎ、ヴァシストを出発。今日はのんびり道路を4、5時間歩く予定。交通量の少なそうなベアス川東岸の道路を歩く。それでも結構な交通量だった。

9時過ぎに、ジャガスクに着く。川が流れているので魚はいるかと聞くと、小さな魚しかいないと、手で3センチぐらいの大きさを作って教えてくれた。まだ時間も早いので先に進むことにした。

11時半頃に、ハリプールという村に着く。川が流れていてトラウトの養魚場があった。シムラーからレコンピオまで歩いた時、養魚場のある場所は釣りをするなら養魚場にお金を払わないといけなかったので、養魚場の人にこの川で釣りをしてもいいかと聞くと、勝手にすればみたいな感じでいいよといわれた。

初日だし早めにテントを張って釣りをしようと、川をベアス川の方に下る。思っていたより道路は上の方を走っていたようで、ベアス川まで下るのに30分ぐらいかかった。ベアス川を渡る橋がありたもとに、軒の広い使われてなさそうな小屋があったので、軒の下に泊まらせてもらうことにした。

ハリプールから流れてくる支流で竿を出す。川辺で焚き火をしている少年たちがいたので、魚はいるのかと聞くと小さな魚しかいないとのこと。練習のつもりで、2時間ぐらい竿を振る。

適当に食事を済ませ、小屋の軒下でテントも張らずに寝る。

2日目 ハリプールからナガルまで歩き、チャンドラカニ峠を目指す

明け方から雨が降っている。6時半頃、小雨になってきたので雨合羽を着たり準備をしていると雨は止んでしまった。雨合羽を脱いで出発。歩き始めると、すぐに日も出てきた。今日は天気が良さそうだ。

9時頃にナガルに着く。ナガル城というのがあり、入場料が50ルピー(90円)というので見学するが、城はホテルになっていて、屋内を見れるわけでもないので入場料を払ってまで見なくてもよかった。

10時過ぎに、チャンドラカニ峠への登り口に着く。休憩をしていると、リンゴの出荷をしていたお兄さんに話しかけられる。ツアーガイドもしているらしくいろいろ教えてくれる。やはり釣りをするならティルタン川がいいらしい。峠を越えたところを流れる川には魚はそんなにいないとも。いろいろ教えてもらった上にリンゴまでもらってしまった。

いくつか村を過ぎると、山道という感じになってくる。道はぬかるんだ泥道で歩きづらい。

14時半、テント場に着く。思っていたより時間がかかったが、ハリプールから1,500メートルも登って来ているのでこんなものか。

3日目 チャンドラカニ峠を越えてマラナへ

昨夜、小雨が降っていたようだが、朝起きると止んでいた。

7時半、出発。1時間ほどで歩くと道がよくなる。人が多く歩いている。

10時、チャンドラカニ峠に着く。峠にはヒンズー教の祠があり多くのグループが祈祷をしている。多くの人が来ているところを見ると何か特別な日なのだろう。昨晩、寝ているとたくさんの人が懐中電灯を持って歩いて行ったが、日の出を見て祈祷をするとかそういうことだったのかもしれない。

30分ほど、峠で休憩をしてマラナという村を目指して下り始める。20分ほど歩くとマラナから登って来た人に会う。あと5分ほど歩いたら下る道があるから、その道を下れ、ショートカットだと教えてくれた。

険しい下りが1時間以上も続いた。3時間近くかかって、13時過ぎにマラナに着く。多くの村人がおしゃべりをしながら、チャラス(ハシシ)を作っている。子供達もお手伝いで大麻を水で洗ったりしている。今まで多くの場所でチャラスを作っている人を見かけたが、それは自分が吸うためで商品として作っているのでなさそうだったが、ここでは村を挙げての産業という感じで、まさに商品のようだった。

チャラスを作っている人たちの他には博打をしている人たちも多い。そんなこともあってか、村の雰囲気はどこか殺伐としている。

商店で少し買い物でもしようと、商店に入ると「No」といわれ追い出されてしまった。他の店に入っても、また追い出された。このような場合、「ヤングぼく」だったら何で売ってくれないのだと喰ってかかるところだが、とっくに「初老ぼく」はそんなこともあるんですねと、すごすごと退散した。

雰囲気も殺伐としているし、長居は無用と早々にマラナ川まで下る。しかし、商店はなぜ物を売ってくれなかったのだろう。村にはレストランを兼ねたゲストハウスが数軒あったので、ツーリストはそちらで金を使えということだろうか。しかし商店がすべて示し合わせたようにそんなことをするものだろうか。不思議なこともあるものだ。

1時間半ほどで川まで下りて道路に出た。道路はかなり崩れている。去年の洪水で崩れたのが、まだ復旧されていないのだ。歩いているとアタ(全粒の小麦粉)やコーラなどの商品を背負った人たちがたくさん歩いて来る。どこから背負って来ているのだろう。この先の道が少し不安になるが、荷物を背負って来れるということは歩きなら通行できるということだろう。

廃屋があったのでテントを張る場所があるかと近くまで行ってみると、周りをすっかり藪で覆われていてテントを張れる場所はない。送電線の鉄塔があったので、そちらに行ってみると鉄塔の下はそれなりにならされていた。

きっとマラナの商店は道路が崩落していて商品があまり仕入れられないのかもしれない。なので物見遊山のツーリストに物を売る余裕などなかったのか。そう思うと「ヤングぼく」で喰ってかからずに「初老ぼく」ですごすご退散でよかった。

4日目 マラナ川を下り、パルヴァティー川沿いにカソルへ

7時に出発。天気はよさそうだ。

道路歩きだが崩落しているところが多く、迂回路を歩いたりして崩壊したダムに着く。どうやって進むのかときょろきょろ、うろうろしていると、インド人の女の子が来て、ヒンディー語でこっちだといって歩いて行ったので着いていく。ダムの底まで下りて、また登ったりしてダムを通過する。

ダムを過ぎても道路の崩落はひどく迂回路を歩く。鎖場や10メートルぐらいの梯子など危険なところもあった。ここを重い商品を背負って歩いてマラナまで行くのかと思うと大変だ。しかしアタ(全粒の小麦粉)やチャワル(お米)なんかはわかるけど、コーラやファンタはそこまでして運ぶ必要があるのだろうかと、お節介なことを考える。

インド人の女の子が道案内をしてくれたので道に迷うこともなく、8時に乗合タクシーが客待ちしてるとこまで下りて来れた。ここからは車が通行できるのだろう。

下りの道路なのでどんどん下りていく。9時半過ぎ、マラナ川とパルヴァティー川の合流地点まで下りてくる。パルヴァティー川は流れも早く、水も濁っているのでテンカラはできなそう。水を補給して、商店で買い物。4キロも食料を買ってしまった。

しばらく休憩してパルヴァティー川沿いをカソルに向かう。けっこうバスが走っている。昼ごろカソルに着く。イスラエル人が開拓したツーリスト村といった感じだ。買い物も済ませているので、町を抜けてテントが張れそうな場所を探す。

川沿いにテントを張れそうな場所を見つけ火を起こしていると、右手首が痛い。手首を曲げるとギシギシとする。釣りをしようと思っていたが無理そうだ。まあ明日にはよくなっているだろうと、午後はのんびりと過ごす。

5日目 カソルからガラハンまで歩き、カウリ峠を目指す

朝起きると手首が痛い。昨日より悪くなっている。歩くのには問題ないだろうと、6時半に出発。

川の流れは速いが、水は澄んでいるし釣れそうだけど手首が痛いので仕方ない。途中で車道がなくなり、山道になる。

9時、グラハンに着く。ゲストハウスが多くある。カソルから、のんびり過ごしたいツーリストがやって来るのかな。村のひとたちに道を聞いていると雷が鳴り始め、雨が降り始める。

雨宿りをしていたが、止みそうもないのでカウリ峠に向けて歩き始める。30分ほど行くと道を見失う。しばらく道を探すが見つからない。

仕方ないのでグラハンに戻って、もう一度確認することにする。途中、村の人にあったので道を聞くと、この時期は草に覆われていて歩けないよと教えてくれた。草に覆われてるも何も道がなかったのだがと思いながらも話を聞いていると、この時期は羊飼いもみんなこっち側の道じゃなくて、川の対岸の道を行くよと教えてくれた。

グラハンまで戻り、川まで下りて橋を渡り、やっとカウリ峠に行く道に入れた。雨の中、15時まで歩き、ひらけた所に出たのでテントを張る。

とっても疲れたし、手首はますますひどくなってきた。

6日目 休憩の日

手首がよくないので、今日は1日休むことにした。日が少し出たり、小雨が降ったりの天気。

ぶらぶらと散策をしているとチチタケを見つけた。ハツタケもあった(正確にはハツタケではないみたいだけど)。カレーにして食べる。

暇にまかせて、ご飯を3合も食べた一日だった。

7日目 今日も休憩の日

全く手首がよくならないので、今日も休憩。枝を拾って添木にする。

8日目 今日も今日も休憩の日

手首はよくなる兆しがみられない。手首がよくならないようなら、この旅行も中止か。いや、ぼくには左手というものもあるぞ。どうせ釣りをしたことがないのだから右手でやっても、左手でやっても変わらないはずだ。ありがとう五体満足。

よし釣りは左手でやることにして、明日は出発だ。

9日目 カウリ峠を越える

雷がごろごろとなっている。雨のなか、6時に出発。道がぬかるんでいて足元が悪い。峠に近づいてくると、踏み跡がよわくなる。確認しながら行ったり戻ったりしながら登って行くので時間がかかる。

10時前、峠に着く。風もあって雨も降っているので、そうそうに下る。踏み跡さらによわくなる。薮を漕いだり、渡渉を繰り返したりしながら下りる。

12時を過ぎてテントが張れる所があったら、今日は終わりにしようと思っていたが、どこも草だらけでテントを張れる場所がない。

結局、事前に地図を見て、最悪テントを張れる場所がなかったらここだなと思っていた川の合流地点に、15時に到着してテントを張る。

10日目 ハウラ川支流で2匹ばらす

雷雨。止むかと思って待ってみたが止まないので、8時過ぎに出発。

昨日よりはだいぶマシだけど、藪や沢歩きが続く。45分ほどで道路に出る。9時半過ぎ、マニハルに着く。村の人にこの辺りで魚は釣れるかと聞くと「下のハウラ川でトラウトが釣れるよ」とのこと。マニハルから車道を下り川にまで下りる。しばらく歩くと商店があったので聞いてみると、「魚が釣れるのはもう少し下流だよ」と教えてくれた。

しばらく歩いていると晴れてきた。

道路は川の少し上を走っていて、川の流れもすごく速いので、なかなか釣りをできそうな場所がない。30分くらい歩くとハウラ川の支流があった。流れは速いが休憩がてらに竿を出してみる。やはり流れが速く、毛鉤は水面につくと同時にもう糸いっぱい川下に流されてしまう。

向こう岸の水が溜まっている所に毛鉤を投げていると、竿がコツンコツンというのでそろりと竿をあげてみると、魚がかかっている。どうすればいいのだ。すごく慌てる。このまま竿をあげて魚をこちらに持って来ればいいのか、それだと魚の重さで針がはずれてしまうのではないかなどと、あたふたとしていたら、ばらしてしまった。あたりがあったら、もっとするどくあわせないとダメなんだな、きっと。

その後、上流の方に上がって行くもあたりはなかった。もっと上流まで行ってみたかったが、河岸は藪に覆われていて歩くのはちょっと無理そう。底がつるつるのサンダル履きだし、右手首を曲げることもできないので、岩に登ったりしながら川を歩くのは無理。沢登りの技術もないし。

河岸で昼食休憩。この川には魚がいるようだし、今日はここでテント泊だなと思いながら、ふと足を見ると血が出ている。よくみると3ヶ所から出血してる。反対の足も出血している。手首からも血が出ていた。これはヒルかと思って地面をじっと見ると、すぐに3匹くらい見つかる。

これはかなわないとしっかり靴下を履いて靴を履き、手袋をして撤収の準備をする。撤収の前にもう一度竿を出してみる。3投目くらいで、わずかにコツンという感じがしたので、竿をあげる。あげてる途中でばらしてしまった。すこし遅れた気がしたんだよ、右手なら釣れていたと、負け惜しみをいってみた。

この先も、釣れる場所があるだろうと、靴に付いたヒルを取り出発。しばらく歩いてハラル川本流の河原でテントを張る。夕方、流れのゆるいところに毛鉤を投げてみたけど釣れなかった。

11日目 のんびりハウラ川を下る

久しぶりに朝から天気がいい。

8時前、出発。すぐに対岸に支流があった。橋を渡り、竿を出してみるが釣れない。もう少し上流まで行ってみたいが、やはりつるつるのサンダルでは無理そうだ。

道路を歩き、ハラル川を下って行く。本流に竿を出してみるが流れも速いし、水が濁っている。川沿いに民家も増えてきて魚がいるのか微妙な雰囲気。11時半ごろ、ガルザに着く。ここからは山を越えて、サインジ川に出るか、ハラル川を下りベアス川からサインジ川に入るか。とりあえず、休憩をしながら考える。

しばらく雨降りが続いたのと、ヒルの襲撃にあったので、荷物をしばらく天日干し。

釣りの旅行なのだし、川沿いをぐるっと歩いて行くことにした。竿を出しながら歩くが、ちっとも釣れない。川沿いには大きな村も点在し始め、川も汚れてくる。

夕方4時まで歩いて、川沿いでテント泊。対岸に養殖場のような施設があるので、釣れるかと思い竿を出してみるが釣れない。

だいぶ標高が下がったようで、夜は蚊の襲撃に遭う。ヒルがいたとしても、昨日の支流でねばっておけばよかっなと思いつつ就寝。

12日目 豪雨の中、高速道路を歩く

朝から雨が降ったり止んだり。釣りの旅行なので山越はやめて、川沿いを歩くことにしたのだけど、もう竿を出せるような場所もないので、道路をどんどん下りて行く。

ベアス川に出て、東岸沿いを下って行くが途中で道がなくなるというので、橋を渡り対岸を走る高速道路に出る。昼を過ぎて、テントが張れそうな場所を探すがなかなかない。

結局、サインジ川とティルタン川が合流する地点まで歩いき、採石場の跡地にテントを張る。

13日目 ティルタン川

曇り時々雨。

7時前に出発。サインジ川を上って行く。竿を出しながら歩く。川はだいぶ濁っているが魚はいるのだろうか。村があったので聞いてみると、魚はいない、ティルタン川に行けといわれた。別の人にも聞いてみると、ここにいるのはローカル・フィッシュだけだ、トラウトを釣りたいならティルタン川に行けと。ローカル・フィッシュはいそうだが毛鉤で釣れるのだろうか。ぼくとしては釣れればなんでもいいのだが、毛鉤で釣れる魚じゃないと困る。

これ以上、上流には行かずに、手堅くティルタン川に行くことにする。来た道をサインジ川とティルタン川の合流まで戻る。昼頃までティルタン川を上がって行き、12時頃、急斜面を下り、川辺にテントを張る。

昼食を食べ、2時間ほど竿を出してみるが釣れない。ティルタン川なら簡単に釣れるとインド人はいっていたのに。薄々は思っていたのだ、みんな自信満々でティルタン川に行けといっていたけど、みなさん、釣りをしたことはあるのでしょうねと。しかし、まだインド人を疑ってはいけない。明日、上流に行けば釣れるかもしれない。

夕方、下流から投網を打ちながら人が上がって来た。獲れたか聞いてみたが獲れないらしい。投網と釣り竿だと、どちらが獲れるものなんだろう。

14日目 ティルタン川で釣りをするにはパーミットが必要です

朝、あたりがやっと明るくなり始めた頃から、ティルタン川に竿を出してみる。1時間ぐらいやったが、やはり釣れない。上流に行けば釣れるさと、テントを撤収して出発。

道は川よりだいぶ高いところを走っているようでなかなか釣りができそうな場所がない。舗装路歩きなので歩みは速い、昼前にバンジャールに着く。お兄さんに話しかけられたので、川には魚はいるのですかと聞くと、トラウトがたくさんいるという。釣りをするならどの辺りがいいですかねと聞くと、ノー・ノー・フィッシング。僕が不思議そうな顔をしていると、デンジャラス・デンジャラス・ポリスという。これはどういうことなのだろうか。つまりこういうことではないかと、「Fishing is not allowed here?」と聞いてみると、「イエス、イエス」というではないか。これは困った。いままで散々、インド人にティルタン川に行けといわれていたのは何だったのか。

とりあえず、上流に向かって歩きながら情報取集をしようと歩いていると、スクターに乗ったインド人に話しかけられる。ツアーガイドをしているらしい。釣りをするにはパーミットが必要とのこと。パーミットが300ルピーで、ガイドが1,000ルピー。ガイドなしだとパーミットは、1,200ルピーになるらしい。まあガイドなしのパーミットの値段は、お兄さんはツアーガイドなのでポジショントークだとしても、パーミットは必要なのか。しかも、パーミットを取っても釣りをできる時間は、3時間程度らしい。

お兄さんに教えてもらったのだが、この先にあるグシャイニという町から先は世界遺産に登録されているエリアで、これまたパーミットがいるとのこと。

さてどうしたものかと、とぼとぼ歩きながら考える。パーミットを取って釣りをするか。サインジ川にはローカルフィッシュがいるらしいので、サインジ川に戻るか。

そんなことを考えていたら、昼過ぎにグシャイニに着いた。やはり2週間も歩いてパーミットを取って魚を釣りましたというのは、つまらないような気がする。そもそもティルタン川で魚が釣れるというのもインド人のいうことだったので、釣れなかった場合のプランBをちゃんと用意しているのだ。

ここはひとつ服部文祥さんの「インド放浪記」で魚がたくさん釣れたというウンコ谷に行ってみよう。